仕事
昨年から引き続き社内のなんでも屋エンジニアとして活動していた.主な変化としてはインフラとして AWS を使用する機会が増えたことが挙げられる.従来はインフラとして主にデータセンターを使用していたが,費用やスケールの敏捷性を考えた際にクラウド移行するメリットが大きいと考えられたため,検証や知見の蓄積を兼ねて少しずつ全インフラにおける AWS の比率を増やしていった.
稼働中の本番環境はともかく,顧客への影響がない開発環境やステージング環境は AWS に移行した.また,新規に開発・公開する Web サイトを AWS 上に構築し,本業であるモバイルゲームのサーバサイドを AWS 上で構築するための事前検証に充てた.
元々 AWS では Route 53, S3, CloudFront など一部のサービスは使用していたが,その他にも EC2, RDS, ElastiCache などの,いわゆる Web サービス開発の文脈で頻出するサービス群の知見を蓄積できたことは重畳だった.
もう一つの大きな出来事としてオフィス移転を経験した.私は社内ネットワークやオンプレサーバ周りの対応を行った.経営陣の意向により,基本的には移転前のオフィスで使用していた機器を移転後に流用する方針だったため,新たな機材を手配したりネットワーク設計を大きく変更したりすることはなかった.大変だったこととしてオンプレサーバのダウンタイム最小化が挙げられる.以下の前提・要望だった.
- オフィス移転に際してサーバの物理的な移動を伴うためダウンタイムが発生することは避けられない
- オンプレサーバには本番系の機能はないためダウンしていて困るのは出社中の社内の人員のみ
- オフィス移転は休日に実施するため本来であればオンプレサーバ群が停止していても問題はない
- 開発側としては緊急トラブルが発生したときに備えてたとえ休日であってもサーバのダウンタイムは短くしてほしい
というわけでなんとかすることになった.オフィス移転を任せる引っ越し業者の部隊とは別に,社内の人員で別途レンタカーを借りたりタクシーを手配したりしてネットワーク・サーバ機器一式を旧オフィスから新オフィスに運び,数時間のうちに新オフィスでサーバ群を起動させた.
オフィス移転時のオンプレサーバの件は苦労したため,今後なんとかしてオンプレを廃止してクラウドに移行したい気持ちがある.しかし,事業上の理由によりサーバには Xcode が必要であり,つまりは Mac をサーバとして動作させる必要があるため完全にクラウド移行することはできない.うーむ,厳しい.
他には書ける範囲で以下の事柄に取り組んでいた.
- 負荷試験およびプロファイリング
- Ruby on Rails および関連ミドルウェアを対象として
- LDAP の構築
- オンプレサーバに UPS を導入
- 停電,復電に合わせて自動でシャットダウン・起動するように設定
- STF (Smartphone Test Farm) を自社用に構築
- Zabbix LLD の活用
私生活
引っ越した.理由としてオフィス移転により通勤時間が延びたこともありつつ,何よりもワンルーム暮らしに耐えられなくなったことが大きい.自分には狭い空間で暮らし続ける適性はなかったらしい.というわけで郊外の広めのマンションに引っ越した.住空間に余裕ができたことで心にも余裕ができたように思う.
遊んだゲーム
- うたわれるもの 二人の白皇
- これにて完結
- 続編における前作主人公の扱いは難しい (ハクオロさん)
- とある悪役が散々世界を引っかき回して迷惑をかけたあげく,その報いを受けることなく自分だけ満足して旅立っていったのは後味がよろしくない
- SaGa SCARLET GRACE
- 発売から間もないこともありあまり進められていない
- 最初の主人公はレオナルドが選ばれた