朝起きるとどんよりと雲が広がっていた.天気予報を見るとしばらく雨が続くとのことだったので,今後数日間の拠点を決めることにした.というわけで,志賀高原を長野側に下ったところにある山ノ内町の温泉宿に 3 泊の予定を入れた.本日はこの宿をゴールとして行動する.
浅間大滝
まずは北軽井沢にある浅間大滝を目指した.県道 54 号の峠を越えて進んだが,ずっとウネウネした道でなかなかしんどかった.それでもなんとか滝の駐車場に到着した.
魚止の滝
まずは魚止の滝を見に行った.段々になった岩場を流れ落ちる美しい滝だった.滝を正面から眺めることができて迫力があった.
浅間大滝
次に浅間大滝を見に行った.こちらは落差のある滝で,水しぶきをあげながら轟々と音を立てており迫力のある滝だった.
吹割の滝といい浅間大滝といい,群馬の滝は素晴らしい.
群馬から長野へ
それから峠を下り,また上り,草津の道の駅で休憩した.買っておいたパンと飲み物で体力を回復させた.あと,新潟出身のおじいさんと少し話をした.
志賀高原
その後,志賀高原に入った.国道最高地点を目指す.雲の中,高山植物が生い茂る道をのんびりと進む.雲が濃くてあまり景色は楽しめなかったが,所々晴れている場所では色づいた植物を見ることができた.
途中には地獄谷のような荒涼とした硫黄地帯もあった.ガスが危険であるため,駐停車禁止で一気に走り抜けるよう看板の指示があった.
また,脇道にある湯釜というエメラルドグリーンの湖(?)を見に行きたかったが,火山活動の影響により立ち入り禁止となっていた.御嶽山の例もあり火山は恐ろしいので,残念だが諦めることにした.
そんなこんなで標高を稼ぎ,ついに国道最高地点 2,172m に辿り着いた.国道でこんな高さまで来られるとは素晴らしい.しかし雲に阻まれて景色がまったく見えないのは残念だった.
雲が晴れないものかと休憩がてら待っていると,同じ地域のナンバーのバイクが来た.同じナンバーということで話が盛り上がった.しかもこの人とはシートバッグ,タンクバッグ,カッパが同じだった.なんとも奇妙な巡り合わせだった.
それから高知のライダーさん,さらに千葉のライダーさんとも話をした.結構長い時間話をしていたが,雲が晴れることはなく,むしろ酷くなっていった.そしてそれぞれに旅の安全を祈りつつ出発した.私はまっすぐ山を下りて宿を目指した.
角間荘
長野県山ノ内町の温泉郷に入って集落を抜け,本日から 3 泊お世話になる角間荘に到着した.宿に入って名乗ると「お待ちしておりました」と迎えていただきほっこりした.お決まりの台詞だが実際に言われると嬉しいものだ.施設案内の後,部屋に通されて一息付いた.
荷物を置いてから最寄りのスーパー(といっても 7km くらい距離がある)へ買い出しに行った.角間荘は自炊のできる宿のため,たっぷりと食材を買い込んだ.宿に戻ってからは寄せ鍋を作り,テレビを眺めながらゆったりとした時間を過ごした.
食欲を満たしてからは温泉に入った.貸し切りにできたので一人でゆっくりと堪能した.風呂上がりにどっと疲れが押し寄せてきたので,水分補給だけして就寝した.