十和田湖
早朝にご飯も食べずに十和田湖へ出かけた.観光客も地元の人も少なく,静かな中で湖岸を散策することができた.静かであると同時に寂れているともいえる景観であり,廃墟と化した宿や店舗がもの悲しさを漂わせていた.全盛期の賑わっていたであろう様子が偲ばれる.
十和田湖に波が立つのは遊覧船が原因のようだ.
しばらく湖岸を歩くと乙女の像が見えてきた.この像は高村光太郎の作品で,十和田湖のシンボルらしい.地元の方々から大切にされているようだった.写真はない.
十和田神社
それから湖岸を離れて十和田神社へ向かった.木々に囲まれた小径を通った先に建っており,神聖な雰囲気があってとてもよかった.社殿に施された装飾も素晴らしかった.
占場
奥に進み,切り立った崖にある占場の入口にも行ってみた.なるほど,こういう危険な場所で占いを行う方が御利益やら何やらはありそうなイメージがある.ハイリスクハイリターンとでも言えばいいのか.今の占場は安全な別の場所に移されているらしい.
アンケート
十和田湖を一通り見て回ったので宿に戻ることにした.その道中で青森県の観光関係の方からアンケートをお願いされた.話していてわかったことだが,どうやら下り坂にある青森の観光事業を復興させるためのアンケート調査らしい.先ほどの廃墟のことも含め,思ったことを率直にお伝えした.廃墟については, 10 年ほど前まではすべての建物に店が入っていたらしい.しかし,それから少しずつ客足が遠のき,先の震災でとどめを刺された形らしい.今はこの状況をなんとかしようと,社会実験をしたりアンケート調査をしたりしている最中だとか.私としては,青森はよい観光資源を持ってはいるものの,観光地に辿り着くまでの道が非常に険しいのがネックだと思う.行きたいけど行けない,行きづらい,そんな場所が多いと思う.
奥入瀬渓流
アンケート調査の方と別れ宿に戻り,遅い朝食をとった.そしてバイクで奥入瀬渓流の始点である子ノ口に向かった.子ノ口から焼山までの 14km が俗に言われる奥入瀬渓流らしい.というわけで,子ノ口の駐車場にバイクを置いて 14km の遊歩道を歩いた.
様々な滝あり,流れあり,岩ありと,楽しませてくれる渓流だった.旅の途中で何度も思ったことではあるが,写真撮影の腕を鍛えて高性能なレンズとともに来てみたい場所だ.それくらい絵になる風景が多かった.今度は紅葉の季節に来てみたいものだ.
さすがに 14km もダートを歩くとくたびれたので,帰りの焼山から子ノ口まではバスに乗った.この JR バスは道中にある名所で一時停止して簡単な説明をしてくれるサービス付きだった.自分が歩いてきた道の復習になってよかった.そして子ノ口で降りて,バイクで宿に戻った.